日本連邦の歴史

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近代史

議会開設までの動き

時は十八世紀後半、朝倉家が足利将軍を担ぎあげた治世は150年の安定を経て既に旧時代の物となりつつあった。それを無視し、旧態の政治システムの維持に腐心し続けた朝倉家の政治に国民、特に農民層において徐々に不満が蓄積していっていた。更に1777年の富士山噴火(鄭玄富士山噴火)とそれに伴う冷夏による農作物の不作、西日本を中心とした麻疹の大流行により国内は疲弊仕切っていた。そんな中、1779年薩摩国出水郡阿久根郷赤瀬川村(現鹿児島県阿久根市)周辺において、時の国王朝倉輝景が全国行脚中に農民又五郎兵衛に刺され重症を負う事件が発生した。(所謂朝倉輝景襲撃事件)これを切っ掛けとして、各地で農民による一揆や打ち壊し、が相次ぎ各地の諸大名はこれを抑えきれずにいた。
そしてついに、1780年五月二十四日。飢饉への不満を訴える一揆に反政府運動がかさなり暴徒化、仙台城に乗り込み仙台藩藩主伊達文宗を殺害し新たに伊達の子孫という伊達賴宗を国主とした新仙台藩(定義上)が設立されるというクーデターが発生した。(伊達仙台藩転覆事件、又は仙台民国の乱)
これは今まで一揆や暴動をただ押されつけていた諸侯や王府中央、足利家などのにも、相当の衝撃を与えた。そしてその混乱の中対蘭外交担当の長官であった大曽頓宮敏久卿や浅井光政らが中心となり議会開設により民衆の不満を抑える、という論調が強くなった。
しかし当時朝倉家の家老であり国王朝倉氏景(襲撃された輝景の息子、輝景は襲撃された直後に退位、隠居した)の叔父でもある朝倉景吉や内務卿峰雄光代が国体に関わる事で絶対に議会開設など出来ないと猛反発。そして1781年大曽頓宮敏久卿が左遷されると(葉月左遷)議会開設派の中でも比較的強硬派であった九州探題長崎治官町尾厳然や有馬藩主有馬豊継らが諸家国志会(当時の日本における藩主が集まり一年の政府方針などを決める会議)にて国王朝倉氏景の退位や朝倉景義の家老解任などを求める要望書を提出するに至った。(氏景弾劾書事件)。
これに対し反議会開設派は国体に反する行為であり断じて許す事が出来ないと強く抗議、会議は泥沼化した。
しかしこの泥沼化の中においても民衆の不満は治まらず、連日一揆や打ち壊しが続いた。この現状を鑑み、これ以上議会開設の民意を抑えることは不可能と判断した中立派棟梁武田勝典、北条政輝、長曾我部親平らは朝倉氏景の退位と浅井光政の即位、議会開設、近代的国家への大規模な国体改革などを盛り込んだ要望書(武田要望書)を朝倉景義に突き付けた。これに対しても反国会開設派の中には宮村森廣など徹底的に対抗すべきだとする論調もあったものの、武田や北条、長曾我部といった大大名までも敵に回すことは得策で無いとし、国会開設後の選出議員への厳しい条件や氏景を光政の助役とする事などを条件とし武田要望書を呑む事を決めた。これにより日本はアジア初となる近代的議会設立へと漕ぎ着ける事となった。